食べにゃんのグルメ日記

東京でグルメ巡りしてますにゃ

新宿【王ろじ 】とんかつ発祥の地の肉は、サクサクで発狂の味

新宿 王ろじ 

■東京都新宿区新宿3-17-21

■2022年4月18日

■80点

■とんかつ定食 1,900円

 

新宿【王ろじ 】看板

新宿【王ろじ 】

 

自分はトンカツに舌の上で溶ける脂の体験を求めている。

しかし、トンカツの極意は「溶けるような肉質」だけではなかった、、、

 

 

新宿免許更新センターの帰り、小雨が降る中、久しぶりの新宿ということで立ち寄った。

新宿三丁目駅からほど近くの伊勢丹の近くにある、大正10年に創業した老舗トンカツ店。もう100年近く続いているなんて、相当愛されているんだろうな。

日本で初めて先代が「とんかつ」という言葉をひらめいたというから、我が国の肉グルメに多大な影響あたえたお店だ。

 

老舗感と伝統が漂うお店の前につくと、お品書きの看板がある。

新宿【王ろじ 】

特にランチメニューと記載はないので、全日同じメニューのようだ。

中に入ると先客5人で半分ほどの入り。げんきな声で迎えてくれた女性スタッフさんが入り口の4人席に案内してくれた。

店内はすごくキレイというわけではないけど、大正の雰囲気が残っているかのような趣がある昔ながらの日本式空間。

 

 

新宿【王ろじ 】メニュー

新宿【王ろじ 】メニュー

とんかつ定食を注文して待つ。卓上のお品書きには13分揚げ時間がかかりますとある。

事前に分単位で待ち時間を知らせる店は初めてかもしれないと思いながら、店内の家訓などを眺めて待つこと13分ほどで着丼。

 

主役級のとろみ豚汁がうまい

新宿【王ろじ 】とんかつ定食

新宿【王ろじ 】とんかつ定食

 

とんかつよりもまず、豚汁のなんとも美味しそうな姿に目が釘になった。

これまでの豚汁とあきらかに雰囲気が違う。有名ラーメン店のつけ麺のつけ汁のような存在感に、漂う具のもつ旨味成分、温かい出汁。豚汁が一味違うメニューはそれだけで印象に残るから良い。

 味も食べてすぐわかる、深い美味しさがかき混ぜられている豚汁だ。ベーコンと玉ねぎがほどよく絡まっている。とろみ具合もなかなか他店では作り出せない食感で2杯目もいけそうだ。

 

衣サクサクってこんなに美味しくなるの?!

そして主役のトンカツは長方形でなく楕円形タイプ。初めての楕円形トンカツに食欲も揚げられてくる。

まず塩もソースもつけずにそのままいただく。

 

サクサク・・・・!! 

 

トンカツを食べてきた中でこれまでにない体験が口内で発生した。

こんな美味しいサクサクは初めてだ。肉は高級店のような溶けるような柔らかさでないのに、トータルの味わいでは同等だ。なんというかご飯のお焦げの美味しい部分を頂く感じというか。

サクサクの衣が美味

サクサクの衣が美味

これも楕円形トンカツだからこそできる芸当なのか。発狂しそうなほどに知らないトンカツの楽しみを知った。

 その後、塩とソースをつけて食べてみたが、塩の方が合うかな。塩のほうがこのサクサクを消さずに楽しめる気がした。

 

ごはんを3分の1ほどおかわりして、豚汁も飲み干し完食。

 

 

名物「とん丼」も期待してしまう

新宿の名店にて新しいトンカツグルメの発見をした。

これまでトンカツにはとにかく「溶けるような脂身の食感」ばかり求めていた。しかしここで出会ったサクサクの美味しさ体験は、私的トンカツ価値観を変えてしまうほどのインパクトを残した。

 

次回はこの店の名物メニューの「とん丼」でまた新体験を楽しみたい。

 

 

 

 

 

 

 

2022年【つじ田 池袋西口店 】練り上げられた、つけ麺の完成形

つじ田 池袋西口店 

■2022年4月10日

■東京都豊島区西池袋5丁目2-10 八勝堂ビル1階

■85点

■濃厚味玉つけ麺 1070円

 

 

 

2005年に御茶ノ水で開店した こだわりのつけ麺が食べられるお店の池袋店。

 

美容室で髪をさっぱりさせたが、夏のような暑さに体力が削られていく日曜夕方。

そういえば美容室近くの「つじ田」に行ってみたかったんだ、と思い出し、「油そば鈴の木」のほぼ向かいに位置し、豪華なお店の看板を従えた入口へ向かった。

つじ田 池袋西口店 入り口

つじ田 池袋西口店 入り口

このところラーメン屋はまぜそば、通常ラーメンがほとんどだったけど、久しぶりにつけ麺が食べたくなった。それは今日の猛暑のせいで熱々のスープは避けたい本能が働いたんだろう。

 

食券メニュー選びで つけ麺を間違えた

つじ田 池袋西口店 食券

つじ田 池袋西口店 食券

ちょっと分かりづらいんじゃない、、、!?

 

つけ麺は4種類あった。

本当は、いわゆる全部のせメニュー「特製濃厚つけ麺」を頼みたかったが間違えて「濃厚味玉つけ麺」を押してしまった。

写真の「特製濃厚つけ麺」のボタンは、メニューイメージ的な役割でボタンじゃないと勘違いしてしまったのだ。食券機の上段行はつけ麺の行と知らせるという意味かと。。。

 

だが今写真見返してみると、他の人は勘違いしないかな、自分だけかなと思ったにゃ。

 

つじ田のつけ麺は無駄のない完成形

つじ田 池袋西口店 つけ麺

つじ田 池袋西口店 つけ麺

店内はヒノキの肌色に職人の温かさを感じるような和のテイスト。ラーメン屋の中では広めの店内で席の左右、後方にゆとりがあるのが素敵。女性を全然デートで連れてこれる。

 

10分ほど待って着丼したものは

のシンプルな盛り合わせのつけ麺。

 

なんとなく拍子抜けしたものの、お昼をあまり食べてなくお腹空いていたので、すぐにがっついた。

 

それは、つけ麺の完成形が見えた気がするものだった。

つじ田 池袋西口店 卓上の張り紙

つじ田 池袋西口店 卓上の張り紙
  • 濃すぎない絶妙なスープ
  • スッキリした食べごたえの麺
  • 味玉も好みの味付けと崩れ方で優秀

ただこれだけで、派手さはなく、特別な変化球は投げてこない。

 

しかし! 

つけ麺本来の美味しいさを思い出した気がした。

「やや太めの麺を別丼のスープに浸して食べる」

  1. このスープと麺を別にする楽しさ
  2. 麺を浸すときの集中
  3. 口に運んだときのちょっとスープがこぼれちゃった感

どれも最近忘れてしまっていたものを、僕の中で蘇らせてくれた。

 

ただ僕は黙って止まることなく、このつけ麺をシンプルだけど完成された味を頭と味覚で完走した。

 

つじ田 は必食のつけ麺

つけ麺の本来の、味深さと尊さを知ったような後味だ。

ラーメンのように熱々のスープに悪銭苦戦しながらすするわけでも、油そばのようにお酢とラー油を豪快に混ぜてお祭り騒ぎのように食すわけでもない。ちょっと地味な印象を持っていたつけ麺だったが、なんとも美味で幸せな時間を過ごさせてくれた。

 

これから夏に向けて暑くなっていくし、冷たいスープに浸してすする つけ麺を食べる機会が多くなりそうだ。東京飯田橋にもあるしつけ麺ファンはぜひ一度食べてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

【天下一品 池袋東口店】二郎よりもこってりなラーメンがあったとは

 
天下一品 池袋東口
■2022年1月8日
東京都豊島区東池袋1-9-7 友光ビル 1F・2F
■80点
豚キムチ定食 1100円
 
その名も、「こってり」。 
のキャッチフレーズの天下一品。
 
 2013年に下水道料の不正の不祥事を起こして敬遠していたが、週末の仕事終わり、数年ぶりに行ってみた。まだ天下一品は2回目じゃないかな。
 
 1-3階まであるが1階のカウンター席に案内される。店内はとても狭くて過去最大級の窮屈さ。しかし店内のポスターやメニュー表がデザインが料理を選ぶことを楽しくさせる雰囲気で、さすが全国展開している有名店だと思った。
 
 この店はラーメンだけでなく、定食も力を入れている。今日は体調イマイチなのでラーメンはやめて、定食料理を頼むことにした。唐揚げ、チャーハン、餃子など迷っていたが、豚キムチとご飯セットの「豚キムチセット」にした。
 

客が注文を間違える稀有な失敗を犯す

 だがここで大失敗、、、
 注文のさい「豚キムチセット」を「豚キムチ定食」とオーダーしてしまったのだ、、!
 
豚キムチセット」:ラーメンなし
豚キムチ定食」:ラーメンあり
 
 「豚キムチ定食」はラーメンと豚キムチのセットで、似た名前のメニューだが別物であり、メニュー表をよく見ないと行けなかった。このせいで店員さん達を手間取らせることに、、、
 
 注文してから一度男性スタッフが料理を運んできて
豚キムチ定食のお客様ですか?」
と聞かれたが、ラーメン含む料理だったので
「私の注文ではない」
と返答してしまった。そのスタッフは厨房に引き返してしまったので、誰の注文なんだろう? と困ったに違いない。ごめんにゃさい。
 
 その後女性スタッフに 
「注文なんでしたか? 豚キムチ定食ですよね? 」
「はい そうです」
と答えた。そして改めて「豚キムチ定食」が到着したとき、自分のミスに気がついた。店の注文間違えはよくあるが、客(私)が間違えるのは珍しい、、、。歳のせいか、ラーメンばっか食べてるからか、、、!?(泣)。誰か僕を説教でこってりシボって。
 
見るからに超こってりなラーメン、、、
体調的にラーメン食べる気なかったから、この食事は苦しいことが予想される。
 

やばい、、、ラーメンのこってり感が二郎より上

天下一品 池袋東口店

天下一品 池袋東口
 天下一品ラーメンは
  1. こってり
  2. さっぱり
  3. 屋台風
の3種類から選べるが、今回はこってり。
 注文の時にどれにするか聞かれたのはお味噌汁のことだと思ってた。
 
 最初ラーメンに箸を入れてみて驚いた、ドロドロで超こってりなのだ。ラーメンをほぐそうにもスープが重たく乗っかり動きが鈍いし、スープの動き自体もドロドロと音が聞こえそうな、カレーを混ぜているかのようなこってりスープだ。かつてないこってりだ。
 
 だが食べると超濃厚な美味しい豚骨がしっかりするものだった。もっと体調良かったらがっついただろうし、もっと若ければハマっていただろう。だがあきらかにこのコッテリは不健康への切符、この歳でこのラーメンにハマるのは無理がある。。。
 しかし帰宅して検索してみると、天下一品スープの主な食材は鶏がらと十数種類の野菜だとか、、、! 野菜ベースであれば比較的安心して食べられるなと思いなおした。
 豚キムチはまあ普通に美味しい可もなく不可もなしな味、ちょっとレタスがデカイかな。ご飯の質も普通レベルで豚キムチの相性はいい。
 体調イマイチなのでラーメンを4割残して終了。会計に並ぶさい狭すぎるので店員、他客、自分で大混乱だった。もっと広いと助かるなあ。
 
 だいぶご無沙汰だったが
  • ラーメンの質
  • メニューのバラエティ感
  • スタッフの対応
など有名店にふさわしいものがあった。
 店内が狭いので居心地の麺では、じゃなくて面では落ち着かないけど、体調バッチリでラーメン日和には食べたくなるお店だ。女性スタッフばかりみてないでメニュー表をしっかり見て注文しろ自分。
 

【池袋 ハンバーグは飲み物。】四天王を上回るハンバーグに近年の店舗増加の理由が納得

池袋 ハンバーグは飲み物。
■2021年12月18日
東京都豊島区池袋2-4-1 越路ビル 1F
■85点
■牛げんこつハンバーグ大盛り無料 1050円
 

池袋のハンバーグ店は人気店が多く、

なかでも

  • ウチョウテン
  • キッチンOH!Way
  • キッチンチェック
  • 宮崎亭

は四天王と呼ばれている。これら4店とも制覇して他のハンバーグ店開拓を探していたところ、近年店舗を増やしている「飲み物。」系列に行ってみた。

 
 「飲み物。」系列は確かカレーしか食べた経験がないから久し振り。何となく他店舗・多業種に展開しているグルメはB級のイメージがあり、そこまで期待せずに入ったのだが、、、
 
 選んだのは定番人気らしいハンバーグで券売機で選ぶと、他トッピングを一緒に頼めと勧める画面に移動し、ちょっとあざといなと思った。無料で選べる3トッピングは「カレーは飲み物」と同じシステムで面白かったが、写真で想像していたものと実際に来たものが大分違ったと感じた。
 
 池袋の中でも治安が悪いエリアなので待っている間も何となく落ち着かない。気が小さい僕は周りの客ともあまり目をあわさんようにして、店内の内装を眺める。日本っぽい古めのコテージ風な感じの造りで、オシャレもないし、すごくキレイでもないけど、女性も連れてこれる雰囲気。
 

池袋のハンバーグ店は四天王じゃなく五天王!?

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池袋 ハンバーグは飲み物
 早めに到着してくれたのは、てりやきマヨネーズがたっぷり掛けられた丸くてボリュームあるハンバーグ。予想より大きめで食べごたえがありそうだ。ハンバーグを載せている鉄板はジュージュー音を立てるようなアツアツでなく、火傷の心配がなくていい。ハンバーグ隣のピンクのポテトサラダ!? がジャンクそうだが美味しそう。
 
 選べるトッピングは3つともイマイチの食べごたえで、完全に脇役。そのうちの一つは普通にニンニクチップがでてきただけという感じで苦笑い。
 
 だがハンバーグは池袋四天王に匹敵かそれ以上のクオリティだった。
 フォークで切るのは崩れやすく面倒だったが、てりやきマヨネーズソースをたっぷり付けて頬張る100%牛肉は最高。食べごたえある肉厚、熱すぎない食べやすさ、そしてソースの旨味でB級感はあるが、有名店よりも味が美味しく感じられた。
 
 ピンクポテトサラダもジャンクだけど美味しさはバッチリ。ハンバーグによく合うし、てりやきマヨネーズソースが掛ってしまっても逆に美味しくなったほど。
 もう一つ添えられていた黄色がかったキャベツはカレーの味付けがされており、これまたいい味でどんどん食べられる。ハンバーグだけでなく脇を固める料理達も美味しいハンバーグ屋さんは珍しいなと驚いていると、手が止まらないまま完食。
 

池袋ハンバーグの勢力図が変わる!?

 予想以上のハンバーグが楽しめたことを驚いているし嬉しい。コスパを考えると、池袋ハンバーグならこの店だ。
 有名店の約60%の値段でこの至福の肉時が過ごせるのはシード権を獲得している。肉の味がもっと分かる人だったら物足りないかもしれないが、自分的には池袋ハンバーグ四天王と遜色ない。一つ頑張って欲しいのは選べるトッピングのクオリティを少し上げてほしいかな。
 西池袋繁華街の治安的にあまり来たくないエリアだが、ハンバーグを求めた日にはこの店に足を運ぶことが多くなるだろう。

【麺屋武蔵 二天 池袋店】良くも悪くも爆撃ボリュームのトンカツラーメン

麺屋武蔵 二天 池袋店
■2021年12月25日
東京都豊島区東池袋1-2-4 TⅡビル 1F
■70点
■【1番人気】二天濃厚つけ麺 1230円
 

 

 カツとラーメン。好物の2つのグルメ。
 これが同時に食べられるなら幸福かというとそうでもない。僕だって健康は気になるし、食べきれないで残すのは嫌だ。だけど新店舗開拓はもっと好きだ。
 
 10年以上前からよく存在は知っており、何度も店前を通りかかっていた。だがトンカツは太る鉄板だし、健康が気になり始めラーメンは控えたいから試してなかった。そして今宵、ビックカメラ東口店を通りぬけて路地に入り初訪問へ。
 

思いの外、広くきれいな店内

 店内に入ると9割の先客率で埋まっているカウンター席。店に入ってすぐの券売機で、普通のラーメンにしようとしたが、一番人気の二天濃厚つけ麺がやはり初手はいいだろう。小中大選べたが食べ残しを懸念して中にした。選択画面の写真からしてボリューム量が伝わってくる。
 
 店内は和の感じが強めでラーメン店のなかではきれいな方だ。客は全員漢しかいないのはボリュームが売りだからだろう。注文待ちは10分以上となかなかに待たされるが、カウンター越しに厨房がよく見えるので、調理器具やカツを揚げているスタッフなど調理風景をよく観察できた。スタッフの男性たちは皆体が大きいのはここの賄いのせいかな。
 

圧強めトンカツラーメンに苦戦

麺屋武蔵 二天 池袋店

麺屋武蔵 二天 池袋店
 思っていたとおりのてんこ盛りな盛り付けでつけ麺が現る。
 麺の量を中にしておいて正解だったと安心すると同時に、カツをそのまま食べると美味しい。味が濃く、噛みごたえもいいんだが脂感が強すぎる。カツの衣も脂を大量に吸っていて、たしかに旨味は濃くなっているが、それ以上に脂の風味とベタっとしたものが肉よりも割合高めで、ギトギトしすぎている。
 鶏天もこれまでにない感じの揚げ方で美味しいんだが、やはり肉全体を覆っているうす茶色の衣が脂を連れてきすぎだ。もっと脂を少なめにしたほうが僕は好きだな。
 
 つけ麺は豚骨と鶏ガラのスープと太めの麺。
東京アンダーグラウンドラーメン 頑者」に似ている味で、無難に味わえるつけ麺だ。頑者と何かが決定的に違う味がしたが、何の調味料かはわからず。やはり麺とスープよりも天ぷら達が主役のラーメンで、ラーメン単体よりトンカツセットで楽しむお店だろう。
 ティッシュがテーブルになく、入り口まで取りに行ったのは面倒だった。荷物置き場も服掛ける場所もなく、設備削減しているのかな。女性客に受けなそうで、漢のみターゲットにしてるんだろう。
 

好き嫌いが分かれるラーメン

  味もボリュームもいいが脂あぶらすぎている。個人的に脂がキツくて平らげるのに必死で、自分の食力がこのトンカツラーメンの力をさばき切れなかった感じだ。
 ただ好きな男性には大いに受ける漢ラーメン。ガッツリ大好きユーザーを、ここ池袋東口で喜ばせてくれるはず。  
 

池袋【君に揚げる】店主の人柄が見える愛されトンカツ

 
池袋 君に揚げる
2022年3月19日

東京都豊島区南池袋1-9-24 サンサーラ南池袋 1F

■75点

ヒレ&ロース定食 1480円

 

 

 
実はトンカツのヒレとロースの違いがよくわかってなかった
 
洒落た店名で知られるトンカツ店。
 この南池袋に移転前の雑司が谷店にはいったことがあった。高田馬場池袋駅の間の大通りにあり、そのキャッチーな店名の暖簾は通るたびに目についたものだ。そのときの味はあまり印象がなく、リピートしてなかったけど、新店舗ができたと知るともう一度味わいたい気持ちが湧いた。
 
 雨の夜の土曜に駅から歩いて5分、豊島区役所の近くの当店につくと閉店間際のため並びは無し。扉をあけると先客5名。カウンター席6、二人用テーブルが3つのやや狭い空間。券売機で選ぶシステム。
 試してみたかったお店最高級の「嬉々豚ねむるぶたおふとん 2.850円」は売り切れていたので、ヒレとロースが食べ比べられるヒレロース定食にした。メンチカツやエビフライと迷いに迷ったが、初手はやはりお肉メニューから試すのが無難。
 
 雨に濡れたコートとバックをめんどくさいながらハンガーにかけ奥の二人席に座る。水をコップに注いだら、ジョッキの上の蓋がしまっていなかったらしく、机と床に溢れてしまった。二人の女性スタッフが気遣い良く、ふいてくれ大事には至らず。服も濡れなかったしなんてこたない。こんなていどのトラブルでは動じないのがとんかつ通なのだ!?
 

食べ比べてみろと挑発してくるヒレとロース

池袋 君に揚げる

池袋 君に揚げる
 来た!とんかつ定食。キャベツがお皿の中央に山盛りにされ、その麓をヒレ3つ、ロース6つが黄金色の衣をまとい配置されている。パッと見ロースの方が美味しそうだ。そしてお味噌汁が豚汁なのが良い。豚汁のゴロゴロ感も味わえるのはお得な気がした。
 
 「自分にはヒレよりもロースが合うことがわかっただけで来てよかった」
 まずロースを口に運ぶと一般店より上の味。溶けるほどの感触ではないが、あ、柔らかい脂身がある。と感じられる高レベルのとんかつ。衣は少なめで肉のジューシーさが強い。
 続いてヒレを食べたが、ロースと食べ比べてわかった、ヒレの方が脂部分が少なくやや固め。全体的にはロースを食べた感じと似ているが、ロースの方が柔らかくて好みだ。
 そのあとも卓上の岩塩と特製ソースをかけて味変を楽しむ。どちらかというと岩塩のほうが良かったかな。
 
 

トンカツファンに愛されているお店

 最後まで箸を止めずに完食。十分とんかつを味わえ、豚汁も満足感あったし、食べごたえがあった。やや胃がもたれているので肉質は個人的にB級+といったところ。
 この店は人柄で人気がありそうだ。店主川口さんへの寄せ書きメッセージカードが壁に6枚ほどはられていて、
「移転待ってました!」
「全力でとんかつを楽しみます!」
などとんかつ好きに本当に愛されているのがわかった。
 
 今日の対応も心地よく気が利いていて、二人の女性スタッフに愛着がわいた。
 自宅から歩いて近いし初見の感触もいい。たまに利用することになりそうだ。次は「嬉々豚ねむるぶたおふとん 2.850円」を味わってみたい。
 
 

【七宝麻辣湯 池袋東口店】ヘルシーな独特カスタマイズシステム

七宝麻辣湯(チーパオマーラータン) 池袋東口

 

■2022年4月3日

■東京都豊島区東池袋1-4-4

■70点

■麻辣湯+トッピング 1,750円

 

七宝麻辣湯 池袋東口店

七宝麻辣湯 池袋東口

 

2021年12月1日オープンしたばかり「七宝麻辣湯 池袋東口店」

30種類以上の薬膳スパイス+コラーゲンたっぷりの麻辣湯の看板を見ると、ぷち健康オタクな自分が惹かれないわけがない。小雨が降る中、初めて足を運んでみた。

 

日曜お昼時に入ってみると、先客5人。コンクリートを基調としたシックでオシャレな店内だが、開店したてでコロナ禍もあり集客に苦戦してそうだ。

 

バイキングスタート

座る席を選び席上の札番号をスタッフに渡す。

きれいな女性スタッフが、札番号を磁石でつけた銀のボウル。そしてトングを渡してくれる。

「トッピングは50種類以上の中からトングでボウルに入れてください」と説明され、、、

と未知の説明がはじまり驚き。

 

そう、このお店は具材を自分で選ぶ、バイキング形式なのだ。

 

独特なカスタマイズシステム

食材を客自身が好きなものを選んでいくカスタマイズ注文といえる、独特な形態をとっている。

七宝麻辣湯のシステム

七宝麻辣湯のシステム

 

基本料金

麻辣湯(スープ+春雨):550円

 

選べるトッピング50種類以上

トッピング:1グラム=2.75円

自分で選んでトングでボウルに入れる。

レジ近くの測りにのせ重量を計測して料金をだす仕組み。

 

選ぶのが楽しいほどに豊富な食材を選べた。やはりというかラーメン好きの自分がまっさきに入れたのは煮玉子。ほかはうずら卵、クレソン、たけのこ、シュウマイ、ヤングコーン、舞茸、春キャベツ、がんもどき、などなど20種類近くボウルに詰め込んだ。

自分はいろいろとりすぎて、このトッピングだけで932円にもなってしまった。。。

 

ここから先はレジ近くのタッチパネルで選択していく↓

風味変化

「極薬膳」「強壮」「坦々スープ」「トムヤム」:132円

極薬膳が気になったので追加選択。

 

麺変更

麺(春雨)は変更できる。

「大盛り・替え玉」「中華麺」「こんにゃく麺」「海藻麺」:132円

今回は初見なので春雨のママにしておいた。

 

七宝麻辣湯 HP

七宝麻辣湯 HPより https://maratan.com/shops/ikebukuro-higashiguchi

 

辛さ選択

0〜無限まで選べる。3辛までは無料。

初見で辛さの基準がわからないので1辛にしておいた。

 

あとのせトッピング

豚肉・牛肉・羊肉・エビ・イカ・アサリ・パクチー・めかぶ・モッツアレラチーズなどから50種類のトッピング以外のものが選べる:132円

ぷち贅沢として鶏肉を追加した。

 

 

なんと合計金額「1750円」になってしまった。まあこれだけの野菜が取れるならいいかと思い決済して席に戻った。

 

ヘルシーで辛くて健康志向強めの麻辣湯

七宝麻辣湯 池袋東口店

七宝麻辣湯 池袋東口

 自分が選んだ食材をスタッフが調理するのをカウンター越しでながめて待つ。自分が今チェイスした食べ物達が茹でられていくのを見るのは新鮮で面白かった。

 

5分もせずにきたのは、赤いスープと春雨の上に、選ばれし食材たちが集結したボリュームある麻辣湯。さすがに様々なトッピングを盛り付けたので、見た目の美しさはない。しかし何とも野菜が目立ち、カプサイシンが汗を噴き出させてくれそうな、ヘルシーな佇まい。

 

「あ、辛いな」

1辛にしたのだが辛かった。舌の奥がマグニチュード2ぐらいの痺れで揺れている。2.3辛にしていたら食事にならなかっただろうから、1辛にしておいて良かった。

 春雨は予想よりも太くて、モチモチ感がとても強かった。人によっては食べにくい食感かもしれない。味としては普通の体感。

 

 野菜はあまりスープと春雨に合ってない気がした。なんといえばいいのか野菜の食物繊維にスープが浸らない感じ、味が染み込んでないというのか。たけのこにしても、春キャベツにしても器から飛び出して浮いてしまっている。

 

 しかしながらお肉・卵系は美味だった。うずら卵・煮玉子は濃厚で何個でもいけるいい味付け。近隣の池袋有名ラーメン店の煮玉子に負けてない。鶏肉、シュウマイも中華料理店で味わえるレベルに美味しい。これらの味に押されて後半は箸が止まらず一気に完食した。

 

食べ方に工夫が必要な玄人向け麻辣湯

トッピングする食材を50種類から選べるのはとても楽しいが、このお店を楽しむのは自分で上手に食べる工夫が必要だと思った。

トッピングの選び方だったり、麻辣湯に盛り付けられたその食材たちを上手に食べるテクニックが少しいるお店だ。

 

 この店舗がたつ場所はラーメン店の移り変わりが激しく、短い寿命だったお店が何個もあった。「七宝麻辣湯 池袋東口店」が人気店になるには、その独特なシステムの良さを上手にユーザーに浸透させることが必要だと思う。